インフレ(インフレーション)
物価が継続的に上昇し、お金の価値が下がる経済現象
マクロ経済 基礎用語 物価
インフレとは
**インフレーション(Inflation、インフレ)**とは、モノやサービスの値段(物価)が全体として継続的に上昇する経済現象のことです。物価が上がるということは、同じ金額で買えるモノの量が減ることを意味するため、「お金の価値が下がる」ことと同義です。
適度なインフレ(年率2%程度など)は経済が安定して成長している証拠とされ、多くの国の中央銀行がインフレターゲットとして目標を定めています。
インフレの原因
インフレは主に以下の2つの要因によって引き起こされます。
1. ディマンドプル・インフレ(需要増)
経済が好調で人々の購買欲が高まり、「モノを買いたい」という需要が「モノを売る」という供給を上回ることで発生します。良いインフレの代表例です。
2. コストプッシュ・インフレ(費用増)
原材料の価格上昇、人手不足による賃金上昇、円安による輸入物価の高騰など、企業がモノを作るためのコストが上昇し、それが販売価格に転嫁されることで発生します。景気が良くない中で物価だけが上がるため、「悪いインフレ」と呼ばれることがあります。
インフレの影響
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 企業の売上・利益が増えやすい | 生活費が高くなり、家計を圧迫する |
| 給料(名目賃金)が上がりやすい | 貯金の現金価値(実質価値)が目減りする |
| 借金の実質的な返済負担が減る | 年金生活者など固定収入の人の生活が苦しくなる |
インフレの対策
行き過ぎたインフレを抑えるため、中央銀行(日本銀行、FRBなど)は金融引き締め(政策金利の引き上げなど)を行います。金利が上がると、お金を借りにくくなり、世の中に出回るお金の量が減るため、過度な需要が抑えられ物価上昇にブレーキがかかります。