CPI(消費者物価指数)
消費者が購入するモノやサービスの価格の動きを示す指標
経済指標 物価 インフレ
CPIとは
**CPI(Consumer Price Index、消費者物価指数)**とは、一般の消費者が生活で日常的に購入するモノ(食料品、衣料品など)やサービス(家賃、交通費など)の価格の平均的な変動を測定した経済指標です。
インフレやデフレの状況を測る「物価の体温計」として最も重視されており、中央銀行の金融政策の決定や、年金などの支給額の改定にも大きな影響を与えます。
米国と日本のCPIと種類
CPIにはいくつかの種類があり、特に注目されるのが以下の2つです。
総合指数(Headline CPI)
すべての品目を対象とした指数。生活実感に最も近いですが、天候に左右されやすい「生鮮食品」や、国際市況に影響される「エネルギー」の価格変動を含むため、一時的な要因で大きく上下することがあります。
コア指数(Core CPI)
一時的な価格変動が激しい品目を除外して、物価の基調的な動きを見るための指数です。
- 米国コアCPI:「食品」と「エネルギー」を除外した指数。FRBが金融政策を決定する上で極めて重視されます。(※さらにPCEデフレーターという指標も重視されます)
- 日本コアCPI:「生鮮食品」を除外した指数。日銀の物価目標2%の基準としてよく用いられます。
- 日本コアコアCPI:「生鮮食品」と「エネルギー」を除外した指数。物価の根源的なトレンドを示すとされます。
マーケットへの影響
月に1回発表され、事前に予想された数値(コンセンサス)と実際の数値のブレが金融市場(株価・為替など)に大きな影響を与えます。
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CPIが予想を上回る(物価上昇が強い)
- 中央銀行が金利を引き上げる(利上げする)観測が高まる。
- 為替: 金利上昇期待から、その国の通貨が買われやすくなる(例:米CPI上振れ → ドル高円安)。
- 株式: 金利上昇による企業業績の悪化懸念から、株価が売られやすくなる傾向がある(特にハイテク株など)。
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CPIが予想を下回る(物価上昇が弱い)
- 利上げ打ち止め・利下げ観測が高まる。
- 為替: 金利低下期待から通貨が売られやすくなる(例:米CPI下振れ → ドル安円高)。
- 株式: 金利低下による資金調達コスト減から、株価が買われやすくなる傾向がある。