MMT(現代金融理論)
政府が自国通貨を発行できる場合の財政・金融の考え方とその論点。
財政 経済理論 金融政策
概要
MMT(Modern Monetary Theory、現代金融理論)は、通貨を発行する主権国家は自国通貨建ての支出を財政的に制約されないとする考え方を基に、政策運営の中心をインフレ管理と資源の有効活用に置く理論的枠組みです。
主張と実務的含意
- 政府支出の制約は「財政赤字」ではなくインフレや資源制約(労働・生産能力)である。
- 失業対策や公共投資を積極化し、インフレが問題化した時点で税や金融政策で抑制するという運用を提案することが多い。
批判点
- 過度な財政拡張はインフレ加速や期待インフレの高まりを招くリスクがある。
- 国際通貨・為替の制約、政治的運用の難しさなど実務上の問題も指摘される。
実務上の注目点
- 政策運用の透明性とインフレ指標の継続的なモニタリングが重要。
- 国際資本フローおよび為替の影響を考慮した運用設計が必要。
- 政策ツールの組合せ(財政・税・金融)と期待管理が成否を左右する。